2001年3月13日(火)  〜25日目〜  晴れ  234.5Km
 朝起きたら、朝食まで用意していただいた上、おじいちゃんが車で高知市を案内してくれるという。高知市は何も見ずに終わっちゃうかなって思ってたんで、ほんと嬉しい。おじいちゃんは歴史好きらしく、高知市の史跡を中心にあちこち案内してくれた。普通の観光ルートなら省かれちゃいそうな細かいところもきちんと説明していただく。全てを頭に焼きつけたいと思う。また来れるかわからないから。


  今日は大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)の方へ行って、そのまま香川へ抜けて讃岐うどんを食べ、徳島まで行くつもリ。ほんとはもっとのんびりしようと思ってたけど、なにやら仙台でツーリングがあるらしく、突然行ってみんなをびっくりさせたいから、ちょっと急ぐ。おじいちゃんはわざわざR32に出るまで車で連れて行ってくれた。もうだいぶ旅慣れたし、ほんとに会いたいって思ったら大抵また会えるってわかったし、旅先で知り合った人たちと別れるのにいちいち泣いたりなんてことはほとんどなくなった。けどなんか、今回は友達ってわけじゃないし、また会える気がしない。おじいちゃん自身、「もう先がわからないからローンでバイクは買わない」とか言ってT−MAX現金で買ってたし。そんな寂しいこと、言わないでくださいよっ。今年の夏はそのT−MAXで東北に来るって言ってた。そのとき私が仙台配属になってて、また会えたらいいなあ。泣き顔で挨拶するわけにもいかないんで、何とか笑顔を作ってさよならする。


 松山YHでみんなに「かずら橋ってすごい」って聞いてたんで、とりあえず行ってみる。R32は何だか怖いくらいみんな飛ばしてる。山道なのに…気が抜けなくて朝から疲れる。途中の道の駅・大杉で休憩をとりながら、ずっとR32を走り、かずら橋への看板を見つけて曲がる。なにやらずっと川に沿って走ってきたんだけど、この川がまた深い緑色ですさまじくきれい。すごい澄んでるし。四国の水ってなんでこんなにきれいなんだろう?

 かずら橋はずいぶん高いところにあるらしく、山をどんどん上っていく。それにつれて気温もヤバいくらい寒くなってくる。「トンネルの出口、凍結注意」とか書いてあるし、トンネル出た瞬間、辺りが真っ白なんて状態だったらどうしようってドキドキしてたけど、とりあえずそんなことはなかった。急に道がきつい下り坂になってびっくりしたくらい。



 駐車場はどこもおみやげ屋さんに付随してて有料だったけど、ほとんどのお店がお休みだったので、勝手に停めて歩いていく。たかが橋渡るのに500円は高いのでは?って思うけど、我慢。かずら橋っていうのは、つる草みたいなのを編んで作った橋で、当然歩くとゆっさゆっさ揺れる。足元も網状だから、はるか下に祖谷川の流れが見える。女の子たちはみんな、キャーキャー悲鳴あげながら綱につかまってて、なかなか歩けず、先に進めないみたい。ジェットコースターでよく聞く歓声みたいな悲鳴と違って、マジ悲鳴らしい。そんな怖いならなんでわざわざ500円も払ってきてるんだ?? うーん、ギモン。

  私は高いとこ大好きなんで、すんごい楽しい。正直、何もつかまらないでもスタスタ歩いていけるんだけど、それじゃーせっかく払った500円がもったいないんで、ゆーっくり歩いてあちこち見回す。はるか下方の川に魚が泳いでるのまで見える。すごい透明度だ。女の子たちに教えてあげても、下を覗き込むのが怖いんだってさ。橋を渡り終えてからはそこら辺を探索。滝なんかもある。鮎とか焼いて売ってるんだけど、高いんで断念。岩を伝って川べりまで下りてみる。ここから橋を見上げると、なるほど、頼りないなあ。今にもプチッて切れちゃいそう。


 次は大歩危・小歩危へ。R32に沿って走ってるだけで、吉野川の
すごい風景を楽しめる。しかし、何でこの水はこんなに緑色なんだろう? 疑問におもったら調べずにはいられない。よく見るとけっこうあちこちに階段らしいものがあるんで、さっそくGO。ワクワクしながら階段を下りていったら、階段は最後の1mくらいが朽ちて崩れてる。下は藪。こんな苦労していく意味あんのかーって思いつつも、階段を飛び降り、つる草に掴まりながら斜面を下り、藪を抜け、ゴロゴロした岩の上を何度も転びながら歩いていく。やっと川まで出たら、目の前には迫力の風景。大きな岩の間を、あの緑色の水が白いしぶきをあげながら流れてる。なんでこんな深い緑なのかはちっともわからんかっ
たけど、間近で見ても神秘的な緑色だってことだけはわかったぞ。


 次はまっすぐ香川を目指す。今日の目的地は徳島だし、遠回りになるだけって気もするけど、沖縄で会った香川のライダーに「多分香川は行かない」って言ったら悲しそうな顔されちゃったし、四国で会う旅人みんなが「讃岐うどん、めちゃウマ」って言ってるし、何より香川入りすれば四国制覇なんで、うどんだけ食べに行ってみる。山の中の道を走りながら香川入りしたとたん、社会科で習ったとおりの乾燥っぷりを身をもって実感。ホコリがすごくてメット被ってても目をやられる。前を走るトラックが少し白線の外を走るだけでホコリが舞い上がる。コンタクターの私にとっては地獄っす。走りきれたのが信じられん。


  とりあえずてけとぅにうどん屋を探して入る。並・大・特盛って3レベルになってるから、まあ大にするとして、次はメニュー…うーん、さっぱリわからん。かやくうどんだの、しょうゆうどんだの、あんまり聞いたこともないモンばっか。おばちゃんに内容聞こうとしてもあんまり説明する気もないみたい。客もいなくてヒマなんだろー。もうちょっとやる気見せろよー。もういいや、てけとぅで。ってことでかやくうどん・大(¥420)に決定。ワカメや油揚げやメンマやいろんな具が乗って、どんぶりに並々こぼれんばかりの量だし、けっこう安い。汁の色もすごい薄い。すでに東北人と化しつつある私には、だし汁にしか見えーん。お昼に食べるつもりだったのにもう15時半。めちゃめちゃ腹も減っててかなりうまい。


  食べ終えて、あとは徳島へ一直線。夕方になるとけっこう冷える。山の中で4℃って表示を見た。暗くなっちゃうのは予想済みだったけど、YHはすごい山の中で道が全くわからない。街灯もないし、ホーちゃんのライトで何とか地図見て、ケータイで道を聞く。旅してない頃の私だったら、こんな夜中にこんな真っ暗な中で道に迷ってるなんて、もう泣くしかないくらい恐怖だったろうに、今じゃけっこう平気…なんかかわいらしさのかけらもないくらいたくましくなってきちゃったかも。とりあえず、地図見ながらきょろきょろしてたら、真っ暗な中にヘッドライトが一つ…同じように徳島YHを探してるライダーの子がきたんで、一緒に行くことにする。2人で適当にうろついてたら、何とか発見。コンビニで買ったおにぎりとかでごはん食べて就寝。仙台まで帰るために、明日のフェリーはめちゃ早い…。

8日 9日 10日 11日 12日 13日