2001年2月25日(日)  〜9日目〜  くもり&強風  120.3Km
 今日こそ日の出を見るぞ。ここんとこ、連日日の出にチャレンジしてる。夜遅くまで起きてても、6時半には起きてる。時間がないから、寝てるヒマがない。

 コンタクト入れて身支度して、ゆんたくルームに行ったら、成田さんと女の子が一晩中語り明かしてた。日の出を見に行くって言ったら、海風で飼ってる犬・トトロを連れて行ってくれと言われる。トトロはあんまり散歩に連れて行ってもらえないもんだから、すごいはしゃいで、ロープに付け替えるのが大変だった。右手を引っかかれて跡が残る。小さいくせにすごいパワーで私を引っ張って走り出す。私も早く行きたいんで、駆け足でGO。バイクは速くて、あっという間に私を目的地に連れて行ってくれるけど、細かい風景は見落としがちだ。今日の散歩で海風周辺の風景を目に焼きつける。



  トトロの行きたがる方向はしょっちゅう道を外れそうになるので、引っ張って修正。港まで歩き、釣りしてる人たちを見て帰宅。やっぱり日の出はいっつも雲に隠されてる。1時間近く散歩してたみたい。途中、丸っこい鳥が道路を歩いているのを発見。「ヤンバルクイナかーっ!?」って思ったら、いきなり飛び立ちやがった。ヤンバルクイナは飛べないはず。どうやら違ったらしい。



 ゆきばあがさーたーあんだぎー(丸いドーナツみたいな沖縄のお菓子)を持って来たので、別れの挨拶ができた。ついでに朝食もGET。揚げたてのさーたーあんだぎーはかなりおいしい。パタさんにバイクの泥を落とせって怒られたんで、目立つ汚れをざっと洗い流し、すさまじい荷物をくくりつけて出発。スタッフの人たちや成田さんに見送られて、走り出す。すげーあったかい人たちばっかで、居心地よくて、のんびりした空気の流れる場所だった。いつかまた、疲れた心を癒しに来たいです。


 今日はしゅりちゃんが那覇に着くので、会う約束がある。あんまりのんびりもしてられず、とにかく南下。しかし、ホーちゃんがヘン。なんかうしろからキュルキュル言うんですけど…。これも多分、連日の雨中走行のせいでチェーンの油が切れてるんでしょうなあ…でも、ごめんね、ホーちゃん。チェーンルブはリヤバッグの奥底なんで、取り出せないの。那覇までガマンしてくれ〜(←ライダー失格)


 途中、平安座島へ渡る海中道路(といっても、海の上に橋を渡してある)を通る。両わきはエメラルドの海。晴れてたらすっごいきれいだろうなあ。けど、今日は曇りの上、すさまじい強風。バイクの私は吹っ飛ばされそうなんで、浜比嘉島まで行くことなく、Uターン。

 予想通り、那覇に近づくに連れて車が増えて流れが悪い。しゅりちゃんは予定より遅れるそうなんで、首里城を見に行く。石で作られた、異国情緒あふれる城。駆け足で見学して、しゅりちゃんのいる那覇港付近の“西”ってとこに向かう。しゅりちゃんはなにやらこの辺でお祭りを見ているらしい。急いでるのに、道まちがって国際通りに迷い込んじゃった。方角的には合ってるけど、那覇でいちばん人通りの多いところ。仙台の一番町みたい。車は全然流れない。

(←旅行のパンフで必ず見るよね、守礼門)


 何とか抜けて、“西”まで来て、人に聞きながらお祭りの会場へたどり着く。狭い通りで衣装を着た女の人たちが激しく踊ってる。小さな祭りっぽいのに、すごい人ごみ。お祭りがまだ町の大事な行事として残っている地域って、すごい良い風習を残しているところだと思う。人ごみの中、しゅりちゃんと再会。8月の北海道以来。食堂で一緒にごはん。しゅりちゃんはこれから北大東島でジャガイモ掘りのバイトをしながら暮らすという。あいかわらずたくましいなあ。まさかまたチャリを持ってきてるとは思わなかった。

(↑首里城の中は民族衣装着た人たちがいっぱい。衣装も建物も極彩色)


 しゅりちゃんと別れ、今日の宿・PartUへ向かう。フェリー乗り場に近い上に素泊まり¥1,500。海風に出入りしている人が「楽しい宿だよー」って予約してくれた。地図はわかりやすくて迷わず来れたはずなのに、宿が見当たらない。よーく見たら、小さな看板発見。民宿っていうより、普通の2LDKのアパートってカンジ。友達の家に泊まりに来たみたい。ヘルパーのモリモト君は私と同い年。旅の途中でここに住み込んでバイトしてるそうだ。うらやましい。私ももっと学生のうちにこういう住み込みのバイトをやってみたかった。

         (↑石造りの首里城)

  なんだか今回の旅では同い年の人にいっぱい会う。同じ年数生きてきてるけど、みんな生き方はいろいろだ。その点、私は全てにおいて中途半端って気がする。旅が好きなら彼らみたいにどっぷりはまればいいのに、そこまでする勇気はなく、安穏な生活を捨て切れないまま、限られた時間であくせく駆け足で旅の真似事をしてる。今回の旅ってほんとに私の生き方を表してる気がする。時間がない〜って言って、見残したところ、やり残したことがいっぱいだ。いっそ卒業できなかったら、そういう気の迷いも吹っ切れる気もするんだけどな。

 とりあえず、明日には沖縄を離れなくてはならないので、おみやげを買いに歩いて国際通りへ。沖縄みやげといったら泡盛とちんすこうで決まり。おみやげなんてベタであればあるほどいいんだ、きっと。今夜は予定がぎっしり。アオイ君と夕食を食べ、22時からは宿のみんなと沖縄民謡を聴きに行く約束。しかし、忙しいにも関わらず、またもや方向オンチ炸裂。歩いて出て来たはずの宿に帰れーん! 思いっきりコンビニで道を聞きまくる。

 アオイ君たちと宿の近くで待ち合わせ、アオイ君の後輩・タカラ君の車で3人で沖縄料理屋さんへ。仙台で暮らしてる大学生3人が那覇で一緒にごはん食ってる。すげー不思議だ。スマッティーさんに勧められてた料理と、沖縄出身・タカラ君のお勧めに従ってガンガン注文。ゴイクンのから揚げ・ジーマミー豆腐・名前忘れたけどヘチマと豆腐の味噌煮・チラガー(豚の顔の皮)の炒め物・何とかって魚の刺身・海ぶどうetc…。見たことない食べ物がいっぱい。何もかもうまい。好き嫌いなくなってマジで良かった♪

(↑カメラにこだわりありげなアオイくんにもらった写真。なぜに白黒??)

  パクパク食べてたら、またもや健啖ぶりに感心された。最近、ほんとよく言われます、「食いっぷりがいいよね」って。しめは紅イモと生クリームのデザート。3人のうちで私が一番食べてたはずなのに、私とアオイ君の分はタカラ君がおごってくれた。「旅の途中なんすから、こんなとこで金使っちゃダメっすよ」って…マジ助かります。仙台に戻ったら絶対お礼するからねー。


 宿に帰って、今度はみんなで民謡居酒屋へ。泡盛呑みながら沖縄民謡を聴くのだ。けっこうキャラの濃い旅人ばっかなんで、なかなか最初は打ち解けられなかったけど、酒が入れば即OK。30歳にして大学に復学するというバツイチ10歳の子持ちの人とか、久しぶりに会うライダーとか。自動車整備の学校に行ってたって言うから「なんかチェーンがキュルキュル言うんですよ〜。どうすればいいですか?」って聞いたら、「切れたら売れ。以上。バイクなんて乗り捨てだ」…役立たず〜!!

 みんなまだまだのんびり沖縄を旅してる。私はもう今夜が最後。せっかく仲良くなりかけてるのに、もうお別れなんていや〜。何よりまだ沖縄を全部見てない。小さいくせになんて奥深い島なんだろう。風景だけじゃなく、雰囲気、空気、流れてる時間の密度も本州と違う。まだまだアジアらしさを色濃く残してる。日本じゃないみたい。今の日本って、なんか外国のマネばっかで、日本らしさを失ってめちゃめちゃ中途半端な印象になってる。色で言えば灰色ってカンジ。でも、沖縄とか北海道って「らしさ」がまだまだすごい残ってて、だから旅してて楽しいんだと思う。「島」っていいな。本州から切り離されてる分、ヘンな影響受けずに独自の色をしっかり残してる気がするから。

 宿に戻ったのは2時近く。おみやげをパッキングして宅急便に頼んだり、家とモト専科にハガキ出したり、荷造りしたり。結局1時間半の仮眠しか取れなかった。

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