2000年8月10日 雨のち晴れ 459.1Km
 ようやく最後の試験が終わり、今日が出発の日。4年のクセにヤバいくらい単位が足りなくて、前日までめいいっぱい試験を受けていたため、荷造りとかする時間は全然なくて、とりあえず着替えとかバッグに放り込んで、ホーネットにくくりつけ、AM5:30、出発。このツーリングのために1ヶ月間、一日1000円で暮らす、なんてやってたくらいだから、バイク用のバッグなんて買ってる余裕はない。当然普通の旅行用バッグ。それにジーンズショップでもらった袋をかぶせてレインカバーにして、チャリ用の荷紐でくくりつける。シュラフは弟が持ってたヤツを送ってもらった。バッグとシュラフを1本の紐でくくりつけるっていうのはさすがに無理があるみたいだし、どっかでもう1本、買わなくちゃいけないっぽい。

                                   ありえないくらいてけとぅな積載。よくこれで12日間回ってこれたなー…↑

 泊りがけのツーリング自体初めてだったけど、何より一人旅が初めて。とりあえず、無理はしない。いきなりロングツーリングは厳しいだろってことで、道内5泊の予定。速度も出して80Km/hまでって事前に自分の中でルール作っとく。とにかくバイクはシャレにならないヘロヘロレベルの上、すさまじい方向音痴だし、ほんとに無事に帰ってこれるのかなーって、かなり緊張してました。旅支度をするヒマがなかったくらいだから、試験中のすさまじい状態の部屋を片付けるヒマなんて当然なくて、今死んだらこの部屋が人目にさらされてしまう…それだけは避けなくては…って思ってた。

 とりあえず、まずはR4をまっすぐ北上。高速なんて使う気一切なし。なんといっても金がない。仙台からだってフェリーに乗れるのに、わざわざ八戸まで自走するくらいだし。タンクバッグがないから、地図も見れないし、自分が通る道の番号を紙に書いてタンクに貼り付けておいたら、ガソリンスタンドで給油のとき、剥がすの忘れててかなり恥ずかしい思いをした。まあ、とりあえず順調。

 北上まで行って、そこからR107へ右折。ただ八戸に行くのもつまらないので、途中でよさそうなところを観光しながら行くつもり。まずは浄土が浜だ。R4をはずれてからは、道はすいてるし、景色はのどかだし、これから北海道に行くんだーってすごい楽しい気分になってきて、かなりいいカンジで走ってた。途中で通った遠野は、まさに民話の里。古きよき日本の雰囲気が残っていて、スピードを落としてゆっくり走り抜けた。でも、突然今までのスムーズな流れが止まる。「いったいなんなのー」ってすり抜けしながら車の列の先頭に出てみたら、何でもないコーナーでトラック同士の事故。すごい生々しく砕け散った部品とか落ちてて、今まで気分よかったところに急に現実を突きつけられた気分。吐き気までするほどショックだった。

 R106に入って、郵便局でお金を下ろす。後ろから走り屋っぽい人が来たから先に行ってもらったら、3人とも水戸ナンバーで、なんか親近感感じてずっとついていった。浄土が浜の近くまで行けば標識があるだろうと思ったけどなくて、ずっと一緒だった彼らは絶対浄土が浜に行くに違いないと思い、ついていったら釜石の方に行こうとするので慌てて修正。何とか浄土が浜到着。総走行距離が6,000Km超えたあ♪

 浄土が浜の海ってすごく水がきれいで、海の青と岩の白のコントラストがすごくきれい。ここの駐車場で、4台泊まってたバイクのうち、3台が土浦ナンバー。すごい偶然。土浦から来た男の人と、結城から来た大学3年生のバリオスの女の子。彼女は東北をキャンプツーリングして、田野畑で2週間の牧場研修を終えた後、北海道に行くんだって。今までも2回くらい北海道に行ってて、牧場でバイトしまくったとか、一人でキャンプするとか、かわいい外見に似合わずパワフル。尊敬だ〜。2人で道の駅たろうに行って、一緒にお昼を食べた。この辺で雨が降り出す。彼女とは、最初敬語だったのに、ちょっと並んで走って、バイクを降りたら自然にタメ語になってた。なのに名前を聞くの忘れてた…。

 道の駅たろうで、のんびり研修地に向かう彼女と別れ、龍泉洞へ向かう。ひんやりした空気と、透明で青い水がすごくきれいで神秘的な雰囲気。洞窟内でコウモリを発見。初めて見た。駐車場で、浄土が浜で会った土浦から来た男の人と再会。みんな行くとこ一緒なんだなあ。

 あとは八戸に向けてただ峠をひた走る。時折雨が降ったりやんだり。すでに龍泉洞でフルレイン装備になってるから、気にはなんないけど、なんか滑りそうでこわ…。そして、ついに土砂降りになる。レインウェアの中までしみてくるし、雨、痛いし、もうドロドロ…途中で絶対必要だって思った荷ひもを買ったけど、もうレインウェア脱ぐ気にならなくて、そのまま店内をうろつく…かなり迷惑だったかも。すいませんです。

 八戸についてもフェリー乗り場がわからなくて、ガソリンスタンドで道聞いてようやく発見。初めてで手続きとか何もわからなくて、ちょうど居合わせたTDMのおじさんにいろいろ教えてもらって、書類書いたり、夕食食べたり。積み込みが始まる20:30まではすごいヒマ。とりあえず、実家にハガキを出す。「突然ですけど、北海道に行ってきます。FROM八戸」と…。親には北海道ツーリングに行くなんて一切言ってない。だって言ったら止められるに決まってるし。ハガキが届く頃には私は北の台地だしー。

 積み込みのためにバイクとライダーが集まってくると、みんないろいろ話しかけてくる。私はTDMのおじさんの他に、近くにいたカワサキのワイルド(野生?)なお兄さんと、土浦から来たスカイウェイブのおじさんと仲良くなった。何とかバイクの積み込みも無事終えて、あとは2等船室でザコ寝…って、えー!? 係のお兄さんが「ライダーの方はこちらでお願いしまーす」って言った時はもー愕然。だって「ライダーの皆さん」って男の人ばっかやん。そんな中で私も一緒に雑魚寝ですか? 無理…無理だってば。って最初はめちゃめちゃ不安感じたけど、TDMのおじさんが場所確保してくれたり、カワサキさんが枕持ってきてくれたり、アイスまでおごってくれたり、土浦のおじさんはガイドブックくれるし、なんか親切にされまくり♪ うん、だいじょーぶかも。

 出航後、やっぱり実家にTELをする。いきなり事故った場合、突然知らせを受ける家族のショックってばたぶんシャレにならないだろし、事故る確率はなんか高い気がする…我ながら。フェリーのTELはなんかワンテンポ、遅れて声が聞こえるもんで、うまく話がかみ合わない。ま、長く話したところで親が納得するわけないし、電話代がもったいないし、「じゃ、そういうことで」って切る。甲板から八戸の夜景を見た。うわー、マジで本州出ちゃったよ、どうすんの?って思いつつ、考えるのは明日に…。着替えも歯ブラシもバイクに置いてきちゃったので、もうそのまま寝る。酔い止め飲んだし、ここ2日間、ろくに寝てないし、すっごい眠い。服はびしょびしょだし、ジーンズだし、床の上だし、周りは知らない男の人ばっかりだし、寝にくいはずなのに、けっこうすぐ熟睡。
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